
皆様、こんにちは!
いつも介福本舗のブログをご覧いただき、ありがとうございます。
小戸本社の潮平です。
最近は朝晩と過ごしやすい気温になってきましたね。
やっと秋を感じられるシーズンの到来です!
さて、巷では国際福祉機器展(H.C.R.)が東京ビッグサイトにて10/8~10/10で開催されていましたね。
めちゃくちゃ行きたかったですが、勤務事情により、、、苦笑
特にO-MU-TSU MUSEUMでは、使い捨ての「おむつ」の概念が一新して、多様な選択肢やデザイン性が豊かな商品が多数展示されていたみたいです。

これからさらにどのように「おむつ」が変化していくのか見物ですね!
本日はそんな「おむつ」に関する内容で、基本的なことだけど、意外と人に聞きにくい、そんな話題でお話していければと思います。
■ はじめに
おむつは、車いすやベッド以上に24時間肌に触れ続ける「身体に一番近い福祉用具」です。それなのに、選び方や使い方を間違えて、漏れや肌トラブルに悩むケースがあまりにも多いのが現状です。
今回は、排泄ケアに関する研修を聴講する機会がありましたので、ブログをご覧の皆さまにも「情報共有」と「生活がより豊かになるお手伝い」ができることを目的として、『知っておくと得をする3つの解決方法』をお伝えできればと思います。
1. サイズは「ウエスト」より「ヒップと太もも」で選ぶ!
「漏れる」というお悩みの約8割は、サイズか装着方法のミスが原因です。
ついウエストサイズで選びがちですが、排泄物が集まる「股周りのフィット感」こそが重要です。
●リハビリパンツ(リハパン)
太ももの付け根にあるギャザーがポイント。ゆるすぎると隙間ができ、きつすぎると食い込みます。ギャザーが肌に沿ってしっかり立ち上がり、食い込まないかをチェックしましょう。
●テープ式おむつ
適切な位置は、おむつのフチがおへその高さにくることです。背中側を深く引き上げ、背中や股周りに手のひらが入るほどの大きな隙間を作らないように、ぴったり装着しましょう。

2. 肌トラブルは「通気性」と「保護クリーム」で防ぐ!
肌の赤みやムレは、湿気と摩擦が原因です。肌に優しい製品を選び、徹底したスキンケアで守りましょう。
●交換頻度と吸収量の最適化
パッドの吸収量が多すぎると、交換をためらいがちになり、結果として肌に排泄物が触れる時間が長くなります。ご本人様の排泄パターンに合わせて、少し吸収量が少なめのパッドをこまめに交換する方が、ムレの解消につながります。
●バリア機能の強化
排泄後の清拭・洗浄後に、保湿クリームで肌のバリア機能を整え、さらに尿や便から肌を守る撥水性の保護クリーム(バリアクリーム)を必ず塗布してください。

3. 【重要】「二重あて」は絶対にやめる!
「漏れそうだから」と、尿取りパッドを二枚重ねにしたり、リハパンの中にテープ式おむつを入れたりする「二重あて」は絶対にやめてください。
吸収体の機能がうまく働かず、かえって漏れを悪化させます。また、厚みが増すことで摩擦が増え、肌トラブルの原因にもなります。
正しい組み合わせは、
アウター(受け皿)1枚 + インナー(尿取りパッド)1枚です。


■ まとめ
おむつの選択は、ご本人様の「できること(残存能力)」と「排泄量・排泄パターン」に基づいて決めることが、自立支援への第一歩です。
現在ご使用になられている「おむつ」で悩みがある場合は、ワンサイズ上(または下)を試す、あるいはパッドの吸収量や形状を見直すことから始めてみてはいかがでしょうか。
最適な排泄ケアを実践し、ご本人様も介護者様も、より快適な毎日を過ごせるよう応援しています!
お困りの際は、私たち介福本舗までご相談ください。