高齢のご家族と暮らしていると、「ここがもう少し楽になればいいのに」と思う場面、ありませんか?
私は福祉用具の仕事をしていて、そうした“日々の小さな不便”に何度も出会ってきました。
そんな中で見つけたのが、シニアの暮らしを本当に考えて作られた生活アイテムシリーズ
『ヨンマルナナマル(4070)』 です。
今回は、その中でも特に現場で何度もほしいと思っていたアイテムを3つ紹介します。
① シニアに優しい木製チェア
「椅子」が介護を変える。だけど、福祉用具として提案できるイスがなかった——。
高齢者の転倒事故の多くは「立ち座り動作」で起こります。
ご自宅に伺うと、食卓やリビングで“立ち上がる時にグラッとする”姿をよく見かけます。
ところが、これまで福祉用具として紹介できる「安全に立ち座りできる椅子」という選択肢は、実はほとんどありませんでした。
そこでこの木製チェア。
【このチェアの良いところ】
- 握りやすいアームレストで立ち上がりの安心感が段違い
- 座面の高さが調整でき、体格に合わせて安全に座れる
- 木製で見た目が優しいため、部屋に馴染む
「椅子なんてどれも同じでしょ?」と思われがちですが、立ち座りのしやすさは暮らしの負担を左右します。
こういうチェアがようやく出てきたことが、現場では本当にありがたいポイントです。
② 立ち上がりサポート玄関スツール
「靴の脱ぎ履き問題」が、これひとつで解決する。
玄関は、シニアにとって負担が大きく、転倒リスクも高い場所です。
その中でも特に多いのが、
「靴を履く時にバランスを崩す」
「立ち上がりの時に手すりがなくて不安」
という場面。
私も訪問のたびに、「玄関で靴の脱ぎ履きは必ず問題になるな」と感じています。
そこでご紹介するのがこのスツール。
【このスツールの良いところ】
- 座面が少し前傾していて立ち上がりやすい
- しっかり座って靴の脱ぎ履きができる
- 見た目もオシャレで、いかにも“福祉用具感”がない
という、まさに“ちょうどよさ”の塊。
玄関の負担が軽くなるだけで、外出のハードルが一気に下がるので、精神的な効果も大きいです。
③ 框のせ玄関ベンチ
「玄関での動線」が劇的に変わるアイテム。
ご自宅の玄関にある上がり框(かまち)。
ここが高齢者には大きな段差となり、
「上り下りがこわい」
「一度座ると動線が確保しづらい」
となりがちです。
そんな時、この“框のせベンチ”が非常に便利。
【このベンチの良いところ】
- 框に“置くだけ”で設置できる
- 取っ手があるから立ち上がりがスムーズ
- 幅が2サイズあり、玄関の形に合わせやすい
- 框に座ったまま次の動作へ動きやすい(=動線の確保がしやすい)
“座る場所”が変わるだけで、玄関での安全性は見違えるほど向上します。
■ まとめ
今回は『ヨンマルナナマル』シリーズから、
- 木製チェア
- 玄関スツール
- 框のせ玄関ベンチ
の3つを紹介しました。
どれも大がかりな工事は不要で、“ちょっとした工夫”で生活をぐっと楽にしてくれるアイテムです。
同居されているご家族にとっても、毎日の不安がひとつ減るはずです。
「何か大きな改善をしないと…」ではなく、
“小さなアイテムで暮らしをアップデートする”
そういう考え方が、これからもっと広がればいいなと思っています。

